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リフォームでビニールの壁紙は嫌な方へ


●エコカラット●

呼吸する壁材として、リフォームや新築に最近、人気の出てきている、INAX
というメーカーが開発した、「エコカラット」という、タイルのような素材の壁材があります。
最大の特徴は、湿度を調整し、結露防止効果があるということです。
じめじめしているときは、湿気を吸い取り、からからに乾燥したときは、その吸い取った湿気を放出してくれ、更に、いやな臭いや、有害物質も吸い取り、空気をきれいにしてくれる機能も持っています。
種類や色合いは、豊富にあり、普通のタイル調のものから、レンガや、石目調、モザイク柄に凹凸をつけた様な物まで、色々です。

リフォームでお使いならば、大事な衣類を収納するクローゼットや、納戸の中、シューズボックス、
湿度の高い洗面所や、臭いの気になる場所として、トイレ、ペットやタバコのいやな臭いの対策、
赤ちゃんの育児室は、きれいな空気で、といったように、あらゆるシーンで、活躍してくれそうです。
まだまだ、種類は豊富にあります。どうぞ、サンプルをごらんにいらしてください。
●塗り壁●

●珪藻土壁
呼吸する土壁として、最近ブームになりつつあるのが、本物の珪藻土の壁です。
この珪藻土というのは、海の底に出来る土で、簡単に言ってしまえば、水の中の生き物が蓄積した土のことをいいます。
普通のビニル壁紙と比較して、一番わかりやすい違いは、吸湿効果のようです。
あるメーカーの実験結果によると、ビニル壁紙と、珪藻土壁では、部屋の水分比較で、約9リットル、
1リットルのペットボトルに換算すると、9本分の吸湿力の違いが出たそうです。
このほかにも、防カビ効果、脱臭効果、結露の抑制などが挙げられます。
天然素材と日本の気候の、好相性が垣間見れるようなお話なのですが、お値段のほうは、普通のビニル壁紙より、数倍のお値段の、見積りが必要のようです。

●土壁
産地によって、それぞれの個性ある、色土を使います。
例えば京都の、じゅらく土などがありますが、欠点は古くなるとひび割れが起きてしまうことです。また、剥がれもおきやすいといった、難点があります。

●漆喰壁
消石灰に、藁や麻などの繊維や、砂、混和材として海草のりを混ぜ、水で練った物を使います。
顔料を加えた色漆喰、砂を多くした砂漆喰などがあります。
特徴は土のように弱くなく、しかもモルタル(セメント)や、コンクリートほど硬くないといったことがあげられます。

●砂壁
砂壁は、土壁の色土にかわりに、色砂を使います。
剥がれやすいのが欠点で、古くなって糊が劣化すると、触っただけでも、ぱらぱらを剥がれ落ちてしまいます。

●プラスター壁
見た目は漆喰壁によく似ており、混同されますが、素材がまったく違います。
焼石膏を主成分としており、石膏プラスターと、ドロマイト(苦灰石、白雲石)を主成分とする、ドロマイドプラスターがあります。
純白で漆喰壁よりもひび割れしにくいですが、乾きやすくて作業がしにくいのが、石膏プラスターです。また、ひび割れしやすいのが、ドロマイトプラスターです。

●繊維壁
パルプや、合成繊維を主原料に、混和材・化学のり・着色剤といったいろいろな物が混ざって出来ています。きわめて伸びがよく、乾いてもひび割れ二ので、保温・防音性もあります。
柔らかい感じに仕上がるので、一時期人気が出ましたが、使用原料に、悪質な接着剤や化学物質が使われていますので、最近では、姿を消しました。




●ガラス板・フロストガラス・アクリル板の壁●

まず、壁は、石膏ボード、といった既成の概念を取り払い、そこに、ガラスやアクリル板をはめ込みます。
イメージとしては、よく、海外や、リゾートホテルの浴室などに使われている、ガラスの仕切り等を思い浮かべると良いかと思います。

例えば、マンションなどの狭い廊下に、このガラス壁を、組み込んだとしますと、驚くほど開放感のある空間が出きあがります。壁の向こうが、見通せるということで、圧迫感がなくなるからです。
まったくのクリアーな、透明ガラスよりは、少しスモークさせたものを使い、お部屋の中がぼんやりとシルエットだけ見えるような感じに仕上げますと、プライベートの確保も充分することができます。
また、お部屋の明かりが、廊下にもれてきますので、省エネ対策にもなりますし、間接照明などを工夫すると、ショールームのように、ハイセンスな空間が生まれます。

鏡なども、反射の効果で、狭い空間を広く見せることが出来ます。
玄関の下駄箱収納などに、使われているのをよく見かけます。
しかし、鏡の場合は、使い方を間違えると、見えなくても良いようなものまで、映してしまうので、やたらに使うのは、難しいようです。変に目が疲れたり、神経を使ったり、かえって疲労感が生まれてしまう場合もあるようです。
いずれにしても、狭い空間に、フロストガラス、アクリル板や、ガラス板は、これからのリフォームには、ひとつの知識として、参考になさっていただきたい素材のひとつです。



●布団張り工法●

聞きなれない言葉ですが、簡単にいうと、ソファーの背もたれのようなものを、壁に使用するとお考えください。
まず、30〜50センチぐらいの、正方形の木の枠を作り、その中に綿を詰め、お好みの布で覆います。それを、タイルを張るような感じで、丁寧に壁に貼り合わせていきます。はめ込んでいくといったほうがわかりやすいかもしれません。
防音対策には、もってこいの工法ですが、防火規定に反しているということで、実際には、激減している工法です。
他にも、断熱効果や、クッション性を利用して、寝室や、子供部屋などに使ってみるのも、ひとつです。
壁紙を見慣れてしまった現在の私たちには、一見とても豪華で、見た目にも新しいのに目を奪われますが、一昔まえの、昭和40年代ころには、ピアノなどの楽器がある家などに使われていた工法です。
しかし、防音材の発達により、影を潜めていきました。



サンゲツさんの、東京ショールームで、この工法を使ったお部屋があります。
布は、やはり肌触りがよく、見た目も温かで、なんとなく、ほんわりと和む感じがします。
しかし、部屋全体にこの工法を使ってしまうと、かなり、暑苦しくなってしまいそうですが
例えば、ベッドルームのヘッド部分に、ナチュラル系のベージュなどで、一面だけこの工法を使います。今は、防火規定に反していますが、この木枠の中を、断熱材を混入させれば、今でも、出来ない工法でないでしょう。
とても、斬新な寝室が出来上がります。新し物好きの人、必見かもしれません。
左下写真の、絵の部分は、収納扉となっています。


●無垢木材●

壁全体に、山小屋ロッジ風に、木を張り巡らせるのもいいですが、それだけ値も張ってくるでしょうし、お手入れも手間がかかります。
そこで、腰から下だけを、無垢の木材を使い、腰上は、天然素材の壁紙を貼ったり、珪藻土の左官壁に仕上げたりされますと、かなり、健康的な身体にも優しいお部屋が、出来上がります。
お部屋の空気というのは、床から30センチぐらいまでが、一番汚れているそうです。
腰壁に、無垢の板材を使用するだけで、かなり空気の汚れは軽減されますし、木の香りがなんともいえず、私たちの心を和ませてくれます。

9月に行われた、練馬の土建祭りでの、デモンストレーションの模様ですが、床と、腰壁は無垢材を使用し、腰上は、珪藻土の、左官仕上げにしています。
この写真のような、木の節目がある木材は、比較的安価で手にはいり、なおかつ、きれいに目のそろった、柾目の板よりも、人間の心を落ち着かせる、心理効果があるといわれています。子供部屋などに使用しますと、自然の風景を見ているように安らぎ、情緒豊かに、成長してくれそうです。
ただ、木というのは、横には生えず、タテに育つ物ですから、使用するときは、なるべく自然の摂理にそって、タテに貼ったほうが無理が無く、長持ちするようです。その場合も、木目を上向き(木が生えていたときと同じ状態)にするのが鉄則です。

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