レイアウトの基本

キッチンゾーンは、人の動きに合わせて
縦の空間は収納面から
横の空間は作業面から考えてきます。



水まわり・火まわり・冷蔵庫・収納エリアの4つを、四角形で結ぶと、作業がスムーズです。


作業の動線をなるべく短く、交差を少なくすることで、調理の一連の動作がスムーズに行われ、作業がしやすくなります。
ポイントは
@シンクなどの水まわり
Aガスコンロなどの火まわり
B冷蔵庫

この3つに、保存食品や食器類の取り出し、電子レンジ、炊飯器などの
C収納エリア

を加えた、4つのポイントを無駄のないラインで結ぶことが重要です。
この4点を、
四角形で形取り、一辺が1.2m〜1.8mが、最も使いやすい長さといわれています。



作業場の、後ろの通路の幅は、
80cm〜140cm
目安です。
流し台や作業代の高さは
85cmが主流です。


キッチンの後ろに食器棚をおく場合

作業している人の巾が30cm
その後ろを、
物を持った人が通ると仮定すると、75cm必要となりますので
合計105cmの通路幅
が一つの目安になってきます。

た、作業性だけを考えても、80cm以内になってしまうと、圧迫感を感じ、逆に140cmを超えると、使いにくくなってしまいます。

また、ワークトップの高さは、日本人の平均身長が伸びたせいもあり、85cmが主流になっています。
調理をする上で、この高さは非常に重要で、高すぎても、低すぎても、腰痛や肩こりの原因になってしまいます。
実際に、ショールームなどで、システムキッチンの前に立って、体験してみると、良くわかります。
その時は、
必ず、靴を脱いで室内と同じ足元で試してみてください。



※キッチンの流し台は、高さだけではなく、奥行きも重要です。
現在お使いの流し台の、奥行きの寸法を測って、ショールームで比べてみましょう。
キッチン前の、出窓や、対面キッチンの場合のハイカウンターなどに、楽に手が届くことが基本です。





調理のスペースと、シンクの大きさだけは、最低限確保しましょう。

システムキッチンの、各スペースの理想的な寸法です。
両端の、準備スペースと、配膳スペースがあると、かなり快適に料理が出来ますが、それだけのスペースが取れない場合でも、調理のスペースと、シンクの大きさは、しっかり確保されるといいでしょう。





                                                     










例えば、これからケーキなどのお菓子つくりをする場合、ここの調理スペースに小麦粉やお砂糖、フルーツ、卵、バター、ミルク、ボール、泡だて器、などなどが、ずらりと並びます。
シンクの上にも、水きりトレーを置いて、調理スペースを広げたほうが、作業がスムーズに運び、調理時間の短縮にもつながります。



レイアウト・5つの基本パターン

〜I型〜
・狭いキッチン向き。

・ダイニングキッチンなどのオープンなスペース向き。


(設備機器を一列に配置するので、冷蔵庫からガスレンジまでの動線が長くなりがちです。この型にする時は、それぞれの作業スペースをあまり広く取らないこ方が、動きやすいでしょう。)



〜U型〜

・作業面が長く二列に取れるので、二人以上の作業も十分可能。

(設備機器の配置にもよりますが、作業スペースが広く取れ、流し台やレンジの間が短い動きで、作業性が高くなっています。
流しとレンジ台を直線でつなぎ、作業台をもう一方に設けるやり方もあり、間取りの状況で、配置を変えることが出来ます。)。




〜L型〜

・流し台からガスレンジまで、一歩振り向けば手が届く短い動きと、作業している人の後ろを通りやすいといった特徴。

・ダイニングキッチンに、とても適しているタイプ。


(あまり狭い空間には不向きです例えば、流しの横に冷蔵庫を配置すると、理想的な三角形の動線が確保できますが、その場合、食器棚をどこに置くかが、使いやすさの明暗を分けるようです。



〜U型〜
・作業面が最も大きく取れるタイプ。

・独立型のキッチン、セミオープン型向き。

(このタイプは、作業面から見るともっとも動きやすいレイアウトといえます。
内側のスペースは、75cm〜1.2mまでにし、それ以上広くすると、使いづらくなります。)



〜アイランド型〜
・最低8畳以上の広さが必要。

・大人数で、料理をするような家庭向き。


(中央の作業台の周りに多くの人が集まれるので、楽しく調理ができます。
主要な機器を壁から離して、中央に配置するタイプが元ですが、かなりのスペースが必要なので、レンジや補助のシンクだけを、アイランド(島)として、切り離ス方法が主流です。)


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