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リフォーム素材の定番
デザイン別ビニル壁


今日のリフォームで、もっとも標準的な天井や、壁の仕上げ材といったら、やはりビニール壁紙がダントツでしょう。
これらは、視覚効果はもちろんですが、性能面、施工面で最も合理性があり、経済的にも比較的安価で仕上げることが出来ます。
色、柄、機能など、豊富なバリエーションをご紹介します。


SANGETSU  RESERVE1000より

木目調 優しい風合い、自然の温かみがあります。
花柄調 清楚で優しい花柄は、ソフトな空間を作ります。
和染めの色 世界に誇れる、和の彩りをお楽しみください。
織物調 さりげない光沢と、しなやかな高級感を楽しめます。
石目調 無言の存在感に包まれてみてください。
カジュアル&アート 既成概念にとらわれず、もっと自由に楽しみましょう。
モダン スマートでスタイリッシュに決めましょう。
クラッシック 上質なあなたに、伝統の落ち着きが加わります。
水廻り 狭い空間だからこそ、爽やかにしたいものです。。
和調 何物にも変えがたい、和の風格です。
蓄光 消灯後、約20分間 柔らかな光を発します。

ビニル壁紙は、1950年代にゴム引き加工メーカーや、硝化綿レーザーメーカーによって製造が始まり、その後、各社の参入がはじまったようです。当初は、カール(巻き癖が取れない)、しわ、寒さで硬くなる、などの欠点がありましたが、1960年代中ごろから、施工性の改良も進み、デザインも豊富になって需要が急激に伸びてきました。
そして1970年代中ごろには、シェアがトップになり、現在に至っています。
各メーカーの、壁紙見本帳をみても、どれも分厚く、およそ、1500〜2000点の製品が、掲載されています。だいたい、1uあたり、1000円程度のものが主流で、高いものになりますと、5000円〜10000円と値のはる、本物の織物壁紙などもあります。見本帳の内容は、2年ごとに新製品を発表するなど、リニューアルされているメーカーがほとんどのようです。

壁紙がここまで、市場を独占する背景には、それまで主流だった、左官仕上げから、合板や石膏ボードなどの、ボード類で下地を作る、乾式工法の普及にあるようです。その中でも、壁紙は、塗装や、吹きつけなどのほかの工法に比べて、コストを低く抑えられ、施工も手間がかからず、工期を短縮できるといったところにも、その理由があるようです。

また、ビニル壁紙の多くは、エンボス(型押し)や、発泡による厚みがあり、下地の隠ぺい製が、紙などの薄いものよりも高く、下地調整においても、メリットがありました。

デザイン性においては、プリント、エンボス、発泡と、様々な技術を組み合わせることにより、考えられないほどの種類がありますし、色、柄、光沢の多彩な表現により、さらにそのバリエーションの発展がみられます。

しかし、ここ最近の風潮では、環境問題に端を発し、天然素材への見直しが、どのメーカーも始まっております。確かに、ビニル製壁紙は、感触が冷たく、通気性にも乏しく、飽きてしまうといった、大量生産による、見劣りは否めません。

それでは、リフォームで、部屋の壁を、珪藻土の土壁に塗り替えたいといった場合、そのコストは、壁紙の貼り替えと比較すると、約10倍の金額の見積りをしておかないとなりません。

いかに、安値で快適に暮らしていただくか、それを考えると、ビニル壁紙と、自然素材の上手な組み合わせが、今後、問い直されるのではないのでしょうか?